海外に移民しているベネズエラ人の実態について書こうと思います。
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今回書くことは実際に私がこの1年半ベネズエラ人の方々と過ごしてきて体験したことです。
ベネズエラの厳しい現状
現在、ベネズエラは超インフレで現金も食べ物も不足していて最近では現金に価値がなくなりすぎて0を5つ取り除いたそう。
ちなみにどれくらいインフレなのか分かる画像がこちら。
⇊
VENEZUELA COLAPSA— DW Español (@dw_espanol) August 20, 2018
Hacer mercado en #Venezuela es un reto logístico si te manejas con efectivo, un pollo puede costarte unos 14 millones de bolívares, algo más de dos dólares.
En las fotos productos y su equivalente en billetes. #Venezuela #SOSVenezuela [em] pic.twitter.com/H8HDx5DLLP
このツイートは0が取られる前なので今はどうなのかは分かりませんがお札にほぼ価値がないことが分かると思います。
とにかくお金のない庶民には、食べ物も生活に必要な物も回ってこないそうで
買い物ができる曜日も人によってそれぞれ決められていると聞きました。
⇊また次のツイートのように私立の学校に通っていた学生たちは、学費が払えなくなり学校にも通えていない子供たちもいるそうです。
学校に通えてもユニフォームや靴または勉強道具が買えずにいる家庭も多いのです。
去年、ベネズエラに行った時点で友人の甥っ子が学校用の靴を欲しがっていたのですが
その値段は両親の1カ月分の給料でした…。
Istúriz: Aumenta en 16% matrícula escolar pública por alto costo de las inscripciones privadas https://t.co/zoPbKVQ5YQ pic.twitter.com/1bucntZTT5— Noticias Venezuela (@NoticiasVenezue) September 14, 2018
貧困のため窃盗も増えました。
友人の話では最初は携帯や貴重品だったそうですがあまりにもひどいのでバッグは使わなくなったそうです。
そのため携帯は携帯することなく家に置き、(もはや携帯としての機能ではない!?)
カギはネックレスやリストバンドにつけて常備し、財布も使わず必要最低限のお金を
隠し持っていたそうです。
盗むものがなくなった泥棒は食べ物までにも手を出したそうです。
飢えは今まで悪さをしなかった人も窃盗に手を出させスーツを着たような普通の人でも
ゴミをあさるようになったそうです。
Queremos ver a un artista haciendo un video desde las calles de Caracas diciendo que todo esta "A todo galope" pic.twitter.com/HlU0TTLShk— Venezolanos (@venezoIanos) September 7, 2018
移民として生きるベネズエラ人
辿り着くまで
El régimen chavista de Venezuela que hace pocos años expulsó a mas de 10.000 colombianos a patadas, quitandole sus casas y sus cosas, haciendoles cruzar desesperados la frontera con Colombia, prepara acción internacional para denunciar xenofobia contra venezolanos pic.twitter.com/RkQ0SbOPK8— InformadorVeraz (@InformadorVeraz) September 11, 2018
住む場所
《⇊実際に住んだ家》
プライバシーが全くない!!
私も人生で初めて手で洗濯物を洗っていましたがそれが本当に大変なんです!
半日は潰れていました…笑
一部屋に多くの人を入居させたりと「移民」という弱い立場を利用しようとする人たちもいました。
私たちが住んでいたチリの家では本来の家の庭の部分に借り住宅の様な個室を作り
全部で13部屋30人近い人が共同で住んでいました。
家にこんな張り紙が。— 南米大好きガール🇨🇴🇨🇱🇵🇪RIN (@Linny0013) July 11, 2018
「ヒーター、扇風機、電子レンジ、お湯沸かし器の使用禁止。違う時間帯にチェックしに来ます。もし使っていたら75.000ペソ(≒12800円)の罰金」
電気が落ちて個人の物が危ないからみたいな書き方しているけど電気代をケチってるだけ。
移民は寒さに凍えなきゃいけないの? pic.twitter.com/fcM5aVtW3g
仕事
伝言されてこのようにみんな一瞬で片付けてます!!
給料
1週間で200ソル(約6700円)しかもらえなかったです。
(そのうちの半分は家賃で消えます。)
なぜ移民として生きるのか?
"Yo te voy a venir a buscar, te lo prometo. Yo no te voy a dejar aquí abuelo, sólito".— Nicole Kolster (@Nicole_Kolster) August 21, 2017
Familia de venezolanos que se despiden en Maiquetía pic.twitter.com/ImxYg50B4b
迎えに行くと約束するからね。独りぼっちにおじいちゃんを置いて行ったりしないから。
ですがそれでも家族のために頑張ると皆腹をくくって来るのです。
私の周りのベネズエラ人達も幼い息子や娘と奥さんを置いて何とか家族を守るために一人で来る人、彼らを呼ぶためにお家や仕事を必死に探していました。
大学も中退せざるを得ない学生も多くいます。
しかし、愛する人と離れることは想像以上に辛くベネズエラは昔、世界でもお金持ちの国として知られていたこともあり多くのベネズエラ人は他国での生活に慣れていない人ばかりです。
その中で家も仕事も家族も友達もいない全く0の状態から始めるのは本当に孤独との戦いだそうです。
実際に何日もかけて他国に辿り着いてもホームシックで自国には何もないと知りながら
帰る人も何人か見てきました。
しかし
そんな辛さを人前では見せないのがベネズエラ人なのです。
いつも明るくそんな悲しさを1mmも見せずポジティブに生きています。
血のつながった家族とは離れているかもしれませんが、他国で出会うベネズエラ人達は
すぐ仲良くなり助け合って生きています。
私の住んでいた家のご近所さんのベネズエラ人達も何かが足りない時は貸し合ったり情報を共有したり。
そしてどんなに辛い状態でも音楽とお酒が欠かせないのもベネズエラ人達!笑
週末になると音楽を流しては勝手に人が集まりおしゃべりしたり踊っていたりしていました。
私たちにできること
“Nosotros no nos vamos a devolver, preferimos morirnos en la frontera que irnos a morir en nuestro país” las palabras de venezolanos varados en la frontera Entre Colombia y Ecuador.— Nixon Moreno (@NMorenolibertad) August 23, 2018
Cuánto dolor y miseria trajo el tirano a nuestros hermanos, esto también lo vas a pagar Maduro pic.twitter.com/YsSfzJ2RkO
ざっくりですがこんなことを言っています。
私たちは戻らない。自国で死ぬより国境線で死んだほうがましよ。だって少なくともここでは物が手に入る。本当に仕事が欲しいの。私たちの家族を連れだすために。もしできるのなら私達みんながバスに乗って行ける交通費の手助けとなる署名をしてほしい。もうこれ以上ここにはいられない。お金がかかっているから。今日にも解決策が必要なの。私たちを国境線に住まわせておくの?それはできないわよ。帰らせるの?どこに?あそこで死ぬために?ありえないわ。大統領、心に手を置いてみて。あなたは毎晩快適に寝ているでしょう。でもここにいる私たちは寒さや飢え、苦しい生活をしているの。
もちろん私には帰れる場所があるので100%彼らを理解することは不可能です。
しかしこれまで私は彼らと一緒に過ごして来て「可哀そう」という同情の意見を聞いてきました。
ですが私はそれは何か違うと思っています。
確かに彼らの状況は本当に最悪で大変だと思うし家族と離れることも辛いことだと思います。
しかし彼ら自身、その辛さを乗り越え前に進むために他国に出ています。
その前向きな行動に可哀そうというだけで終わらしてほしくないと思っています。
彼らが一番必要なのはもっと前に進むための後押しだと思っています。
その為には仕事が必要です。
どんな仕事でも自分がお金を稼いでいるという事実は自信につながるはずです。
私の友人もビザのせいで2か月くらい仕事をすることができなくなり、その時は本当に落ち込んでいました。
この1年間半の移民生活は金銭的にも正直大変なこともありました。
しかし沢山の人に助けてもらったのも事実です。
中には布団や電子レンジを譲ってくれたり食事に誘ってくれたり。
仕事や住む場所を探してくれたり。
その気にかけてくれている優しさに感動しました。
ただ、今の私には彼らに仕事を与えてあげるほどの力はないので綺麗ごとだけど少しでも彼らに元気を与えられたらな。と思っています。
1人ではない。ということを伝えてあげたいです。
可哀そう。ではなく頑張っているカッコいいベネズエラ人達にエールを与えられたらいいなと思っています!
近くにベネズエラ人がいないと直接的な援助は難しいと思います。
金銭的に援助することも沢山の移民がいる中全員を助けることも難しい。
無力な私には何もできないけれど何かできるとしたら私が持っている情報を共有することなのかな?と思い今回書きました。
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ですがそんな彼らも家に帰って写真やビデオを見てこっそりと流す涙も私は見てきました。
それでも周りにはその悲しみを見せず前に進もうとする彼らを私は本当に尊敬します。
少しでもベネズエラ人達を思う心のリレーが繋がっていきますように。